プラモデルを作る際に絶対に必要になるのがニッパーです。ニッパーは各社から様々なものが発売されており、値段も様々。何が良いのかわからないという人もいるかと思います。ニッパーを消耗品として何回か買い替えを行いましたが、これは他のと少し違うぞと思ったニッパーを紹介します。
ゴッドハンド社「アルティメットニッパー」
究極のニッパーということでしょうか。
このアルティメットニッパー、一味も二味も違います。

究極という文字がでかでかと入っているのが見えると思います。
究極の極薄片刃が生み出す究極の切れ味
この片刃という構造が、このアルティメットニッパーの切れ味の極意のようです。確かに一般的なニッパーは両刃になっているため、片刃になることでどんな変化があるのでしょうか。
ゴッドハンド独自規格 切れ味5グレード
牛の等級みたいです。ちなみにゴッドハンドというのは「アルティメットニッパー」を製造販売している会社のことです。
また、パッケージの裏面には詳細の説明も書いてあるのですが、切断できるのは3mm以下のプラスチックに限定されています。



私はネットショップで購入しました。
商品に画像のような紙が同封されていました。ニッパーの擬人化キャラクター、ニパ子というらしいです。ゴッドハンド社はこのプラモデル用のニッパーだけでなく、ワイヤーを切断するようなものから爪切りまでニッパーを製作しています。
また「アルティメットニッパー」を使わないときにかぶせておく用のキャップも付属しています。非常に刃が薄くなっているので、衝撃を与えると刃先が簡単に折れてしまうそうです。
気をつけながら使いたいと思います。
極薄の刃はいかほどのものか


グリップが黒い方はタミヤのモデラーズニッパーです。
これはこれで結構長いこと使っており、だいたいデザインナイフと併用しながら利用していました。
青いグリップがアルティメットニッパーですが、だいぶ形状が違うことがわかります。
特に刃の厚みはもちろんの事、モデラーズニッパーの方が厚い部分から刃に向かって傾斜がついて薄くなっているのに対して、アルティメットニッパーは全体的に薄くなっています。
刃先に注目してみてみる


もちろん上の画像がモデラーズニッパーで、下がアルティメットニッパーです。
横から見てみるとなおさら刃の薄さがわかります。

アルティメットニッパーの片刃構造ですが、画像をよくよく見てもらうとわかると思います。
どうも刃のついていない方でパーツを受け止めて、まな板の上から包丁でものを切るような方式のようです。
確かにゲートを切っていても片方の刃がゲートを保持して、もう一方の刃が切断をしているように感じます。
アルティメットニッパーは白化しにくい
以前レビューしたスターウォーズ FO版 タイ・ファイターですが正直に言うとウイングの部分をカットするときに失敗してしまいました。
失敗と言ってもあまり気にならない程度ですが、結構硬いプラ材でゲートが太かったこともあり、がっつり白化させてしまいました。

これは実は切りながらもちょっと強引かなとは感じていたのですが、気にしないで切ってしまいました。バリバリバリという音が若干したのですが、案の定パーツもえぐれて白く濁ってしまったのです。
ニッパーの刃に厚みがありプラ材が圧迫された時に白くなってしまうようですが、黒いパーツは特に、色つきのパーツもやはり目立ってしまいます。
素組みで完成させる場合、この白化は結構嫌です。

しかしこのアルティメットニッパーでなら白化の危険性は軽減できそうです。

タイファイターに比べたら細いゲートなのでそこまで白化しないパーツですが、これのどこにゲート跡があるかわかりますでしょうか。
かなりきれいに切り取ることができます。刃が薄いのでパーツを圧縮することなく刃が素直に入ってゲートを切断してくれます。
切っている感覚は糸を糸切りばさみで切るようなサクッという感じです。今までのニッパーがパチんという感じではありましたから、余計な力をかけずに切れている感覚です。
アルティメットニッパーはオススメ
ニッパーは消耗品で切れ味が落ちてきたら買い換えるという人も少なくないと思います。
そんなに高いもの買ってもしょうがないという人も是非一度このアルティメットニッパーを試してもらいたいです。
実際あまり太いものは切ることができないのですが、今のニッパーと併用して使うことをオススメします。
アルティメットニッパーの切断面は上の画像のようにかなりきれいに仕上がるため、デザインナイフで面を整えるような過程が不要です。
ストレスなくゲートの処理が済みます。
使ってみたら結構感動したところもあったので、刃先を折らないように気をつけて使っていきたいと思います。
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